「イット・フォローズ」の感想
自分の考え方なり思想をつらつら書いても、なんだか面白い記事にならないことがわかってきたので、ちゃんとブログっぽく「映画の感想」を書きます。
昨日おすすめされたのは、アメリカのホラー「イット・フォローズ」です。
ホラー好きな俺としては黙ってられません。結論としては、ちゃんと怖かったし、ちゃんと凝ってました。
不気味な絵面
主人公のジェイは、ホラー映画の主人公らしく怪奇現象に悩まされます。その悩みの種は「ゆっくり歩いてくる人」です。
ジェイは最初から最後まで、「追いつかれると殺される」ことがわかっている「謎のゆっくり歩いてくる人」から逃げ惑います。
この「ゆっくり」ってのがミソで、最近のゾンビときたらダッシュで追いかけて来たり、飛んだりはねたり落ち着きません。
でも「イットフォローズ」内で襲ってくる「謎の人」たちは全然走りません。ゆっくり来る。だから逃げようと思えば逃げられる。でもどこでもいる。またゆっくり来る。イコール怖い。という流れです。
最近の見た目華やかで、でっかい音で怖がらせる映画と違い、ゆっくり静かにやってくる様は面白かったです。
「ゆっくり歩く」と低予算になる
ゆっくり歩くのには、なんか不気味なこと以外にもメリットがあります。それは、「お金がかからない」ということです。派手なアクションもないので誰でもできて、変にCG使う必要もない。結果とても安く仕上げることができます。
ホラー映画はいつだって低予算映画のターゲットになります。なぜなら、一つのアイデアで「怖く」=「面白く」なるから。
イットフォローズで僕が一番評価してるのは、このアイデアです。
たくさん映画を見てくると、何度か「またか…」と思うものがあります。いい映画はその隙間をかいくぐって、新しい映像を見せてくれます。時たまお金をかけないで。願わくば、新人監督にたくさん良いアイデアで出てきてほしいですね。